BLOG 2026

木は水に弱いのか

2026/02/15

皆さんこんにちは

KATSUKENの勝部です


先日ゼネコンで工務をしているが

大工になりたいという

20歳の子が材木屋さんの紹介で

私の話を聞きに来ました


うちの社員はどこかで

聞いた事のある話だなと

思っている事でしょうww


大工の現状

家創りのすばらしさ

人が作る物を管理するのと

自分が作る事の違い

様々な角度から

熱い想いを話させて頂きました


もっと早く行動して

おけば良かったと

最後にぼそっとつぶやいたので


自分が動きだそうと思った時が

最高のタイミングだと

伝えました


この業界を支える

人材になって貰えたら

とても嬉しい事ですね


さて本日は

木は水に弱いのか

というお話


モデルハウスが

全面板張りの外壁でして

更に無塗装仕上げ


見た数名の方が

腐らないんですか?

という質問をしてくれます


「木は水に弱い」

「いや 木は水に強い」

どっちなんですか?

と聞かれることもあります


確かに雨漏りで柱や土台が

濡れ続ければ腐ります


シロアリ被害にも

つながる


一方で

外壁板は

塗装をしなくても

30年 40年と

持つこともあります

神社やお寺を想像してみてください


矛盾しているようで

実は答えは

とてもシンプル


木が腐るのは

水に触れたから

ではありません


正確には

腐朽菌が繁殖したときに

腐ります


腐朽菌が繁殖するには

4つの条件が必要です


空気

温度

栄養


このうち

空気と温度は

住宅ではゼロにできません


栄養は

木そのものにあります


だから最後に残るのが

「水」な訳です


ここが

とても大事なポイントです


木外壁は

雨に濡れても

晴れの日が

1日 2日続けば

自然に乾きます


乾けば

腐朽菌は活動できません


つまり

濡れても乾く環境なら

木は強い

これが本質です


古くから

木が外壁に

使われてきたのは


経験ではなく

理にかなっているからです

一方で

最近の住宅は

気密や断熱を高めるため

何重にも

ラッピングされています


これは

とても大切な技術

しかし

万が一

水が入り込んだ場合

外に抜けにくい

構造にもなります


しかも

暖かい時期なら

温度も十分

空気もある

栄養もある


水が長期間とどまれば


腐朽菌にとって

最高の環境です


ここで初めて

木は水に弱い

という現象が

起きます


まとめると

濡れても乾くなら強い

濡れ続ければ弱い

それだけの話です


ウッドデッキにしても

屋根が無い場所に作ると

雨の日には濡れ

晴れの日には露

という状況に


材料には

性格があります

その性格を

理解せずに使えば

トラブルになります


逆に

理にかなった設計と

丁寧な施工をすれば


木は驚くほど長持ちします


雨仕舞いを丁寧にする

水の逃げ道をつくる

万が一濡れても乾く設計にする


この積み重ねが

家の寿命を決めます


室内でも同じ

使ったら拭く

換気する

湿気をためない


それだけで

木は何十年も

良い仕事をしてくれます


木は弱い材料ではありません

正しく使えば

とても優秀な材料です


材料のせいにする前に

設計と施工を見直す

そして暮らし方も整える


木はきちんと向き合えば

必ず応えてくれます


モデルは無塗装

モデルは無塗装

現在新築中の物件は

ウッドロングエコの

水槽漬け塗装

同じ時期に施工した2件

2つの木外壁が

どのように表情を変え

どのように変化していくか

楽しみたいと思います


劣化ではなく変化

それを楽しめる

そんな家創りを

して頂けたらと思います


それではまた次回(^^)

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地域の土でつくるという選択

2026/02/08

皆さんこんにちは

KATSUKENの勝部です

月末に参加する

くにびきマラソンを控え

先週一年ぶりに走りました

少しずつ距離を

伸ばすつもりでしたが 


この天気ww

ほぼぶっつけ本番に

なりそうな予感

まあなんとかなるかww


さてそんな本日は

先日お邪魔した

亀谷窯業さんのお話を

させていただきたいと思います


会社はこちら↓↓

亀谷窯業さんHP


島根の地で

220年以上瓦づくりを

続けてきた亀谷窯業さん


工場に一歩足を

踏み入れた瞬間

空気が少し違う


静かで落ち着いていて

でも芯がある


そんな不思議な

心地よさ


歴史ある会社

という言葉で

片付けてしまうのは

あまりにも

もったいない


ここには

時間をかけて

積み重ねてきた

覚悟がありました


原料はできる限り

地域のものを使う


この土地の土

この土地の水

この土地の気候


効率や

コストだけを考えれば

もっと簡単な

方法はいくらでもある


それでも

地域の素材で

地域の手でつくる


その選択を

220年変えずに

続けてきた会社


社長のお話を

聞きながら

何度も

うなずいている

自分がいました


考え方が驚くほど

近いんです


当社の家づくりも

全く同じだと


遠くから安く

大量に運んでくる

それは合理的かもしれない


でもその先に

地域の未来は

あるのか


技術は

人から人へ

素材は土地から暮らしへ


つながりのない

ものづくりは

やがて消えていく


そう私は

思っています


今回のお目当ては

瓦ではなくタイル

島根を代表する

文化施設

島根県芸術文化センター

グラントワをはじめ

米子市公会堂

そして国内外数多くの

高級ホテルで

使われています

あの圧倒的な存在感のある

建築の支えているタイル


派手ではない

でも近くで見るほど

味わい深い


時間とともに

建築になじんでいく


まさに素材が

建築を引き立てている

好例だと感じます


そしてモデルハウスで

玄関土間に

タイルを採用


さらに外構まで

同じ素材で

つなげていこうと

考えています


理由はデザインだけでは

ありません


踏みしめたときの

感触光の当たり方

雨に濡れたときの

表情


そしてどこで

誰がどんな思いで

つくったのか


きちんと

語れる素材で

あること


それが住まいに

安心と誇りを

与えてくれる

そう信じているから


家は完成した瞬間が

ゴールではありません


暮らしが重なり

時間が積み重なり

地域の風景に

なっていく


だからこそ

目に見える部分も

見えない部分も

地域とつながっていたい


亀谷窯業さんは

その姿勢を220年

貫いてきた会社でした


こういうものづくりに

触れるたびに


この仕事を続けていて

本当に良かったと

心から思います


モデルハウスが

完成したら

ぜひ足元にも

目を向けてみてください


そこには

島根の土と

島根の時間と

島根の想いが

しっかり

焼き込まれています


地域の素材と

地元の人間の想い

それはきっと

この地域に誇りを持って

残っていく建築の

一部となっていく事でしょう


それではまた次回(^^)

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室温だけでは暖かさは決まらない

2026/02/01

皆さんこんにちは

KATSUKENの勝部です

週末は広島出張

新住協の勉強会でした


とても面白い話を聞いたので

皆さんに分かりやすく

お伝えしておこうと思います


空に浮かぶ気球

なぜ気球は

浮かぶのでしょうか?

理由はとてもシンプル


中の空気を温めると

空気は軽くなり

上へと圧力がかかる


その力で気球は

空に浮かびます


人を乗せて空を飛べるほどに

暖かい空気は上へ行く


これは空気が

持っている性質なのですが


実はこの仕組み

家の中でも同じように

起きています


冬に家で暖房を入れると

室内の空気は温められます


温められた空気は

軽くなり上へ動こうとする


ここまでは気球と

同じです


問題になるのは

家に隙間がある場合


隙間のある家では

暖かい空気が

壁の中や天井裏へ

入り込みます


すると壁の中は

煙突状態となり

暖かい空気は壁の中を通り

どんどん上へ抜けていきます


その結果室内では

上に向かって暖かい空気は逃げ


逃げた分だけ入ってくるのは

外の冷たい空気な訳です


まるで家の中が

気球になったような状態


暖房しているのに

足元が寒い


すきま風を

感じる


その正体は

圧力による空気の動き


これが

繰り返されると

いくら暖房しても

家は暖まりません


暖房を強くしても

この空気移動が多くなるだけで

顔は暑いけど足は寒い


しっかりと断熱材が

入っていても

空気が動けば効果は

発揮されません


断熱と同じだけ大切な気密


断熱は熱の移動を

遅らせるもの


気密は空気の移動を

止めるもの


役割はまったく違い

断熱だけの家では

空気が動き暖かさが

逃げてしまう


断熱と気密が

そろってはじめて

空気は快適に


空気をどこで止め

どう流すか


それを考え

丁寧につくること

それは家づくりの基本


気球が空気の性質を

利用して飛んでいるように


家もまた空気の性質を

理解してつくられる

べき存在です


断熱と気密どちらも

欠かせません


家づくりは

見た目も大事ですが

まず性能から

そして性能は数値より考え方

その考え方は空気から始まるのです



それではまた次回(^^)

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室温だけでは暖かさは決まらない

2026/01/25

皆さんこんにちは

KATSUKENの勝部です

家が寒い暑い

結露するしない


こうした話をするとき

多くの場合

基準になるのは室温です


今日は何℃?

エアコンは何℃設定?

外は寒い?


でも実際の暮らしは

それだけで

快適さは決まりません


ここで大切なになるのが

表面温度です


空気の温度ではなく

壁や窓

床や天井

人が直接触れ

そして感じている

「面」の温度です


ここで1つの目安となる

考え方があります


体感温度=

(空気温度+表面温度)÷2


たとえば

空気の温度が22℃でも

壁や窓の表面温度が14℃なら


体が感じる暖かさは

(22+14)÷2

=18℃


設定温度より

はっきり寒く感じますよね


逆に空気の温度が20℃でも

壁や窓の表面温度が

20℃近くあれば


体感温度も

ほぼ20℃


数字以上に

暖かく穏やかに感じます


冬窓の近くに立つと

じわっと寒い


あれは冷たい空気が

流れているのもありますが

体の熱が

冷たい窓や壁に

奪われている

いわゆる

放射の影響


表面温度が低いと

風がなくても

人は寒さを感じます

夏は逆ですね


そして

この表面温度こそが

結露とも

深く関係しています


空気中の水蒸気は

冷たい面に触れた瞬間

水に変わる


結露は

空気の問題ではなく

面の温度の問題


表面温度が

露点温度を下回った

その瞬間に

結露は起きる


先週のメルマガでは

結露、カビのお話をしましたが

ここら辺が最終章


つまり

本当に大切なのは

室温を上げることではなく

冷たい面をつくらないこと


断熱とは

空気を温めるための

ものではありません

熱を断つから断熱


これ↓


壁や窓

床や天井の

表面温度を

下げないための技術です


高断熱の家では

壁も窓も

人の体温に近づく


だから

エアコンを

強く使わなくても

寒くない


足元も冷えにくい

窓際もつらくない


そして

結露もしにくい

暖房している感じが

しないのに暖かい


これは

魔法ではなく

表面温度が

きちんと整っている

ただそれだけの話です


家づくりとは

空気の温度を

追いかけることではなく


人が触れる面の温度を

どう整えるか


この視点を持つだけで

断熱の意味も

結露の考え方も

暖房の選び方も

大きく変わります


表面温度

それは

数字には表れにくいけれど

体が正直に感じ取っている


暮らしの質を決める

とても大切な指標です


それではまた次回(^^)

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意味のある性能とは何か

2026/01/11

皆さんこんにちは

KATSUKENの勝部です

先日友達工務店さんの自宅

パッシブハウスに

お邪魔してきました


素晴らしい空気感

見事な物でした


当社の物件を見学に来られてから

付加断熱を標準仕様として

あっという間に

パッシブハウスまで

私より若い社長さんですが

本当に素晴らしかったです


さてそんな本日は

意味のある性能とは何か

というお話です


高断熱高気密という考え方は

北海道で生まれ

長い時間をかけて

育ってきた技術です


寒さの厳しい地域では

家の中の熱を

いかに逃がさないかが

暮らしの快適性を

大きく左右する


そして家の寒さが

命に関わる事を知っていた


性能が低い家では

室内の空気が

外の空気と入れ替わり

いわゆる

すきま風が生じます


このすきま風による

熱損失は断熱性能を

もとにした一般的な

熱損失シミュレーションには

表れてきません


計算上は

良い家に見えても

実際に住むと

寒いということが

起こってしまうのです


建物の中の空気が

漏れてしまう理由は

大きく分けて

二つあります


一つ目は

内外の温度差


暖かい空気は軽く

隙間が多いと

家の上の方から

外へ逃げようとします


その時に出ていく分だけ

冷たい空気が

下から入り込み

室内の空気が

入れ替わってしまう


長年の研究により

気密性能が

C値1.0より良ければ

外気温が

氷点下になっても

家の空気が

逃げていくことは

ほぼ起こりません


これが

高気密住宅の

1つの基準として

C値1.0以下が

求められてきた理由


二つ目は

建物に当たる風


風が当たることで

建物の中の空気が

押し出されるように

入れ替わろうとします


比較的強い風が

吹いた状態では

C値1.0の家だと

1時間におよそ

0.2回ほど空気が

入れ替わる可能性がある


計画換気は

0.5回を前提としているため

風の影響が

無視できないことが

よく分かります


そのため

C値は0.7よりも

良い性能が

理想とされてきました


ただしこれは

すべての家に

当てはまる話では

ありません


住宅が密集している地域と

野原にぽつんと建つ家では

風の影響は

大きく異なりますよね


これまでの研究から

C値0.3程度まで

気密性能が

高まれば

強い風が吹いても

空気が

入れ替わることは

ほぼないのだと


逆に言えば

これ以上気密性能を

高めたとしても

建物の燃費に

影響を与えるということは

ほとんど無い

ということです


断熱や省エネの分野では

新住協

北総研

HEAT20などの

研究団体が

数十年にわたり

検証を重ねてきました


そして

どの団体も

意味のなくなってしまう

極端な高性能を

求めるべきだ

とは言っていません


それでも

一般の方の中には

C値が良い家こそ

良い家だ

C値0.0を

目指すべきだ

という声を

聞くことがあります


ですがそれは

建築工学的には

事実ではありません


換気が

より良くなる

という話も

耳にしますが

C値0.5以下であれば

体感できる差は

ほとんど無い


それよりも

空調機器の

選定や運用の方が

はるかに重要です


超高気密にする

唯一の意味があるとすれば

それは施工を成し遂げた

大工さんを称え

モチベーションを

高めるための

物差しとしてでしょう


住んでいる人の

暮らしそのものは

ほとんど

変わりません


それならば

多大な労力と

時間とコストを

必要以上の性能に

注ぎ込むよりも

別の領域に

力を使った方が

良い家になります


大切なのは

シンプルで

合理的な断熱工法を

選ぶこと


特別な技術を

必要とせず安定して

良好な気密性能を

確保できること


それは

工法の再現性と

均一な品質が

高いということでもあります


住まい手にとっては

安心につながり

つくり手にとっては

品質を保証しやすい


コストを

かけすぎることなく

高い性能を

安定して提供できる


これこそが長年改良され

完成の領域まで

高められてきた新在来工法


数字を誇るための

家づくりではなく

暮らしに意味のある性能を

積み重ねていく


誰かの自己満足ではなく

住い手の心地よさが重要


数字が大切なのではありません

意味のある事にお金を使いましょう


それではまた次回(^^)

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住まいが地球にできること

2026/01/04

皆さんこんにちは

KATSUKENの勝部です


2026年最初のブログ

今年もどうぞ

よろしくお願いいたします


お正月ゆっくり過ごしています

神社にお参りして

お酒飲んで

本を読んで

お酒飲んで

植物に水やりして

お酒飲んでww


明日仕事始めなので

今日から生活スタイルを

戻しますww


さてそんな本日は

住まいが地球にできること

というお話


地球上の二酸化炭素は

確実に増え続けています


原因は一つではありませんが

私たちの暮らしと深く関係している

という事だけは間違いありません


そんな中で

改めて考えたいのは

「木」の役割です


木は光合成によって

大気中のCO2を吸収し

炭素として体内に固定します


つまり

木が育つという行為そのものが

地球にとっての

CO2削減活動なのです


しかし

ここであまり知られていない

大切な事実があります


日本の山には

木はたくさんあります


けれど

戦後に植えられた人工林の多くは

すでに成熟期を迎え

CO2の吸収量が

落ちてきている木も

少なくありません


若い木は

ぐんぐん成長し

たくさんのCO2を吸います


一方で

成長が止まった木は

吸収量も次第に減っていきます


つまり

「木がたくさんある」

だけでは不十分


適切に木を伐り

新しい木を植え

森を若返らせることは

本当の意味での

環境保全につながるのです


では

伐った木はどうするのか


もし燃やしてしまえば

せっかく固定した炭素は

再びCO2として

空気中に戻ってしまいます


だからこそ

木は燃やすのではなく

使い続けることが大切です


木の家

木の家具

木の建具


長く使えば使うほど

炭素は地球上に留まり続けます


これは「カーボンを貯蔵する」

という考え方で

とても理にかなっています


私はこの話を聞いたとき

家づくりの意味を

改めて考えさせられました


木造住宅を建てることは

単なる住まいづくりではなく

地球環境への

小さくても確かな

貢献なのだと


さらに言えば

スクラップ&ビルドではなく

今ある家を活かす

リフォームや

リノベーションも

同じ考え方です


壊さず直し

使い続ける


それは資源を大切にする

だけではなく


すでに使われている木を

さらに長く

地球に留める

という行為でもあります


派手さはありません

けれど確実に意味がある


家は建てて終わりではなく

暮らしと共に

育てていくもの


そしてその積み重ねが

未来の環境を

つくっていきます


木を使うこと

木の家に住むこと


それは次の世代に

何を残すのかを

静かに考える

選択なのだと

私は思っています


あなたの家創りが

木に囲まれています様に

そしてそれが

共に地元で育った木で

あります様に


それではまた次回(^^)

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